東海理化 半導体ソリューション

Foundry Service

ファウンドリサービス

お客さまのカスタムICの量産や試作を実現

ファウンドリサービスでは、お客さまが設計された半導体製品(カスタムIC)の製造を請け負い、ウェハ・PKGの状態で提供します。
東海理化には30年以上にわたる車載半導体の製造経験に裏付けされたノウハウがあり、量産から試作まで幅広く対応可能です。車載品質・安定供給・BCPといった特長を活かし、品質・供給・リスク管理のすべての側面でお客さまのビジネスを強力にサポートします。

PKG納入

ウェハ納入

半導体ファウンドリサービスが評価されているポイント

Point 01

お客さまの設計工数削減につながるPDK

東海理化のファウンドリサービスでご利用いただくPDK(※1)は、業界標準のCadence製ツールのほか、OSS(※2)のEDA(※3)ツールも選択可能です。また、HBMやCDMに対応できるESD保護素子などの東海理化保有リファレンスレイアウトも提供可能なので、より効率的かつ高精度に製品を設計することができます。

  • ※1Process Design Kit
  • ※2Open Source Software
  • ※3Electronic Design Automation
Point 02

ウェハ1枚の試作から量産まで対応

東海理化のファウンドリサービスでは、必要な数のウェハを必要な時期に納入する少量短納期や、ウェハ1枚からの試作品製造など、多様なご要望にお応えすることができます。納入形態も、PKGやウェハなどご希望の形で可能です。納入数・納期・予算に合わせて、最適な生産プランを提案します。

Point 03

多様な製造要件に対応可能な柔軟性

車載半導体製品を30年以上にわたり安定供給してきた東海理化の強みの一つが、柔軟な対応力です。例えば製造工程では製造設備を最適化する体制を整えており、お客さま保有プロセスの移植や、ベースのプロセスをカスタマイズすることが可能です。また、高い電圧に耐えうるCMOS素子、DMOS素子をラインアップしているため、さまざまな要件の製品製造にお応えできる点も特長です。

Point 04

作業者のレベルと品質管理への取り組み

東海理化の技術力を支えているのは、複数の愛知県優秀技能者(あいちの名工)を中心に構成する作業者チームです。高い技術力を持つ専門人員が、コンパクトな製造ラインで製品製造を行っているため、製造計画の緻密なコントロールが可能です。また、柔軟なロット編成に対応した体制を構築すると同時に、グローバルな認証規格である「TS 16949」に準拠した厳格な品質管理を実現しています。

半導体の試作サービスについて

東海理化では、MLMとシャトルサービスという2つの試作サービスに対応しています。いずれも開発コストの低減と効率化につながるサービスです。EDAツールにはCadence製ツールのほか、OSS対応のツールも導入しており、さまざまな設計環境下で作業が可能なほか、東海理化保有のリファレンスレイアウトも提供できます。お客さまの設計コスト削減に貢献しながら、製品化までのスピードアップをサポートします。

MLM(Multi Layer Mask:マルチレイヤーマスク)

MLMは、1枚のマスクに4つのデザインを配置し、マスクの作製コストを大幅に削減するサービスです。開発初期段階における製造コストの負担を軽減し、効率的な試作の実施が可能となります。

シャトルサービス

複数のお客さまの試作を1枚のウェハ上に集約するシャトルサービスです。量産前の試作品製造や初期検証用の少量試作を、迅速かつ経済的に行うことができ、製品開発費の削減に貢献します。

試作サービスのスケジュール

MLMの試作サービスは随時行っています。シャトルサービスは、年2回実施しているほか、1枚から試作できるプライベートシャトルも提供しています。納期や予算など、お客さまのご要望に合わせて最適なプランを提案しますので、お気軽にお問い合わせください。

※2025年度は、2025年8月頃納入、2026年2月頃納入の2回を予定しております。

2024年度実績

第1便「cadence PDK」
申込締切 9月2日
設計データ締切 10月2日
試作期間 10月 ~ 12月
引き渡し 12月25日
第2便 「OpenSource EDA 向け PDK」
申込締切 11月18日
設計データ締切 12月18日
試作期間 12月 ~ 3月
引き渡し 3月19日

ファウンドリサービスの流れ

  1. Step.1

    東海理化提供のPDKで製品設計

    NDAなどの契約締結後、PDKをお客さまへ提供します。PDKを利用し、お客さまにて製品設計をしていただきます。お客さまの設計データを基に、マスクを設計します。

  2. Step.2

    ウェハの製造・PKGの製造

    マスクの設計データにて、パートナー企業がマスクを製造します。マスク完成後、東海理化にてウェハの製造およびPKGの製造を行います。

    試作をご希望の場合は、年2回のシャトルサービスもしくは随時ご対応可能なMLMにて製造いたします。

  3. Step.3

    ご希望の形態で納入

    ウェハや汎用PKG、特殊PKGなど、お客さまのご希望される形態にて納入します。試作から量産へのご相談も承ります。

よくあるご質問

当社は30年以上にわたり、車載半導体の製造と供給を安定的に行ってきた実績があります。この長年の経験により、サプライチェーンの最適化やリスク管理体制を確立してきました。複数の生産拠点や部品供給ルートを確保することで、予期せぬ事態にも対応し、お客さまに長期的かつ安定した製品供給を提供してきました。

当社は、ISO/TS 16949などの国際的な品質規格を取得しており、車載用途に求められる厳格な品質管理を実施しています。信頼性試験や環境試験を含む各種テストを徹底し、不良率の低減と製品の信頼性向上に努めています。

当社のBCPでは、自然災害やその他のリスクに対する対策を包括的に策定しています。生産拠点の多重化、一定の在庫確保、サプライヤーとの緊密な連携などにより、生産の中断を最小限に抑え、お客さまへの供給を継続します。

当社の試作サービスは、以下の3つの対応により開発費の低減を実現します。

MLM(マルチレイヤーマスク)への対応:複数のレイヤーを一つのマスクにまとめることで、マスク製造コストを削減します。
シャトルサービスへの対応:複数のお客様の設計データを一枚のウェハに集約し、試作時の製造コストを低減します。
OSSのEDAツールへの対応:オープンソースのEDAツールを活用することで、設計環境にかかるライセンス費用を削減します。

シャトルサービスをご利用いただく場合、まずは当社のエンジニアと設計データの仕様や納期について打ち合わせを行います。その後、他のお客さまのデザインとともにウェハに集約し、製造・試作を進めます。詳細なスケジュールや手順についてはお問い合わせください。

はい、OSSのEDAツールの導入から運用までサポートします。ツールの選定・環境構築・操作方法のトレーニングなど、お客さまのニーズに合わせた支援を提供します。

試作サービスは、製品開発の初期段階からご利用いただけます。設計の検証やプロトタイプの作成など、開発プロセスの各フェーズでご活用いただけます。

はい、ファウンダリサービスは車載以外の産業機器、通信機器、民生用電子機器など幅広い分野に対応しています。お客さまのニーズに合わせて柔軟に対応します。

当社の試作サービスや特急ロットにより、開発期間の短縮が可能です。製品の仕様や開発内容により具体的な期間は異なりますので、詳細はお問い合わせください。

お客さまの大切な設計データや情報を保護するため、厳格なセキュリティ対策と機密保持契約(NDA)を徹底しています。データの取り扱いは専任の担当者が行い、情報漏洩の防止に努めています。

半導体製品の量産化や試作開発は、
東海理化にご相談ください。